シュレディンガーの猫とは?2つの相容れない状態の共存

電子のように小さな物の世界では、2つの相容れない状態が両立できます。

これを物理学では状態の重ね合わせと呼びます。

これを説明した有名な実験が、シュレディンガーの猫です。

オーストリアの物理学者シュレディンガー氏は、外からは中身が見えない箱に、毒ガス入りの瓶と、一匹の生きた猫が入れられているというものです。

毒ガスは瓶の中に閉じ込められているが、いつ開封されるかはわからない仕掛けがしてあります。

もし毒ガスが瓶の外に漏れ出せば猫は絶命してしまうが、結果は箱を開けて中を見なければわかりません。

このとき、この猫は「生と死」の2つの状態の兼ね備えていると言えます。

この状態の重ね合わせは人間社会では非常識ですが、物理学の世界では見慣れた光景なので、そういうものとして考えておきましょう。

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