『北半球と南半球で排水口の渦が逆になる』はウソ

北半球と南半球では台風の渦の向きが変わる?

地球上の物体が南北方向に移動した際、東西に移動している自転の影響を受けます。

よって、北半球では右向きに、南半球では左向きの力が、移動する物体に働きます。

これをコリオリの力と呼びます。

地球は1日に360度自転します。

そのため、北極から南極に向かって飛行機が移動する場合、飛行中に地球が自転して陸地が移動するため、まっすぐ飛んでいても、元の経度よりも次第に西へずれこみます。

これを考慮すると、

北半球では東寄りに
南半球では西寄りに

曲線を描いて飛ばなければなりません。

他にもコリオリの力が見てとれる事例はあります。

台風やハリケーンは、北半球では反時計回りに渦を巻きますが、南半球では時計回りになります。

よく間違えられているのが、トイレや風呂の水です。

家庭やオフィスで水を流す際、『排水溝の上に現れる渦の向きが、北半球と南半球では逆になる』という俗説をきいたことはありませんか?

あれは全くの嘘です。

コリオリの力はそこまで小規模なものには現れません。

もし反対になっていると思ったら、それは洗面台やシンクの設計がそういう形だったためでしょう。

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