人は結論が正しければ、そこまでの経緯までも正しい!と思い込む?

正解【②虫は哺乳類ではない。人間は虫である。つまり、人間は哺乳類ではない】

実は、約8割の人が①と答えてしまいます。

あなたはどうでしたか?

では、なぜ①ではなく②が正しいのか、解説します。

常識は一度忘れてください。

①の「人間」を「母」に、「虫」を「弁護士」に、「哺乳類」を「女性」に置き換えてみてください。

するとこうなります。

・母は弁護士ではなく、女性である。つまり、女性は弁護士ではない。

どうですか?

これは常識からしてもおかしいとわかりますよね。

弁護士の存在に性別は問いませんから。

一方、②の「人間は虫である」という部分は確かに常識的には誤りです。

しかし、この文章自体は論理的に正しい構造と言えます。

ここで何がわかるかというと、人は、結論が正しければ、そこまでの経緯までも正しいと思い込むということです。

例えば、たくさんお金を稼いだ人が『お金を稼ぐ方法』について解説すれば、その内容が誤りだとしても、きいた人はそれを正しいと勘違いします。

しかし、その人が後に経済的に破産していたことを知ると、途端にその人の過去の思想は間違っていたと考えます。

こういった思考の偏りを、行動経済学では信念バイアスと呼びます。

参照
belief bias – APA Dictionary of Psychology
Emotions Overruling Logic: How Belief Bias Alters Your Decisions - Forbes

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