あなたがちゃんと確率を考えられていないことがよーくわかる話!

正解は【どちらも同じ】

赤色のくじが出る確率は90分の30ですので、つまり3分の1ということが確定しています。

なので、ここで多くの人は①の赤色を選びます。

あなたはどうでしたか?

しかし、黒色と白色のくじが出る確率も、実は同じく3分の1と言えます。

さっき黒色と白色の比率は不明と言っていたじゃないか!と思うかも知れませんね。

しかし、落ち着いて考えれば答えは簡単です。

黒色と白色のくじの比率は、先程も触れた通り、不明です。

しかし、完全に不明ということは、要は五分五分ということになります。

つまり、90枚のうちの30枚が赤色であることは決まっているわけですから、その残りの60枚のうち『30枚が黒色、30枚が白色』が期待値となります。

つまり、そもそも3色のうちのどれが当たるかは、全て同じ確率だったということです。

人は、確率が判らない選択肢を避ける傾向にあります。

人の脳は、曖昧なものが嫌いなのです。

鋭い人ならば、3色のくじの確率が全て同じであることは察しが付いていたかも知れませんが、それでもつい②を避けて①を選んでしまうのが人間なのです。

この心理的作用を行動経済学では曖昧性効果と呼びます。

参照
Ambiguity Effect - Biases & Heuristics | The Decision Lab

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