なぜ『他人の言動は本人のせい』『自分の言動は周りのせい』だと考えるのか?

正解に最も近いのは【③どちらでもない。】

人は、他人の言動と性格は強く結びついているものだと思い込んでいます。

よって、多くの人はここで①を選びます。

『時間をきっちり守る真面目な学生は、授業にもちゃんと出席するはずだ』と私達はつい思ってしまうからです。

しかし、とある調査によると、「時間厳守」「出席率」「部屋の綺麗さ」には特に相関がないことが判っています。

つまり、最も正解に近いのは【③どちらでもない。】ということになります。

『人は見かけに依らない』と言ってしまえばそれまでですが、私達のこの先入観はそう簡単に拭い去れるものではありません。

例えば、職場のトイレがすごく汚れていたときに、あなたは誰のせいだと考えますか?

もし特定の人物が思い浮かぶ場合、その根拠は何ですか?

前例を見たことがあるわけでもないのに、その推理は本当に当たっているでしょうか?

もしその人が同じ立場にいた場合、その人はあなたを疑うかもしれません。

「親バカ」という言葉がありますが、それ以前に人は皆「自分バカ」なのです。

私達は、つい他人の言動については本人の内部に原因を見つけ、自分については外部に原因を見つけてしまいます。

この錯覚を行動経済学では根本的な帰属の誤り基本的な帰属のエラーなどと呼びます。

もちろん当たっている場合もありますが『自分は当たる傾向が強いはず!』というのは錯覚です。

参照
Fundamental Attribution Error | Simply Psychology

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