ちょっと、あなたにとても面白い実験台になってもらいます。

次の4つのうち、先ほどの語群にあったものは、どれでしょうか?

  • 寿司
  • バーベキュー
  • ラーメン
  • 焼肉

直感でお答えください。

いかがでしょうか?

正解は一番下の「焼肉」です。

ここで、非常に多くの人が「バーベキュー」と答えます。

私たちは日々、こんな勘違いを無数に起こしながら、しかもそのことに気づかず、生活しています。

このような思い込みは、なぜ起こるのでしょうか。

それを知るためには、人の「記憶」について触れる必要があります。

人が情報を記憶するのは、未来の自分がより賢く行動できるようにするためです。

先ほどの語群には、「夏」を想起する言葉が意図的に並べられています。(気づきましたよね?)

そして問題の答えとなった「焼肉」は、夏とは限らない微妙なキーワードです。

いっぽう「バーベキュー」という選択肢は、載ってこそいませんでしたが、なかなかに夏を連想する言葉です。

なので、多くの人がつい選んでしまったのです。

このミスを、行動経済学では記憶錯誤と呼びます。

しかし、現実世界では、この勘違いが有効に働くこともあります。

この問題は、多くの人が間違えるようにワザと仕組まれています。

多くの場合、あれだけの夏の風物詩が並んでいたら、きっとバーベキューも正解のはずです。

次の機会には、正解になっているはずです。

それが人の記憶の成せるわざなのです。

人工知能なら、決して犯さないミスです。

それは『人間だからこそできる発想』だとも言えるのです。

参照
Paramnesia - an overview | ScienceDirect Topics

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