
アニメやとんち話で有名な一休さんはどんでもない破戒僧だった!
とんでもない破戒僧だった実在の一休さん
一休さんこと一休宗純(いっきゅうそうじゅん)といえば、テレビアニメ
やとんち話を思い浮かべる人も多いでしょう。
しかしそのイメージは、実在した一休とは全く異なります。
臨済宗の禅僧だった一休は、27歳のときから自
由気ままな生活を送るようになりました。
僧侶にして酒を飲み、肉を食べ、男女を問わず性交渉も持つという破天荒ぶり。
風変わりな格好をして街を歩きまわり、正月には杖の頭にドクロをしつらえて、「ご用心、ご用心」と叫びながら練り歩いたといいます。
晩年には森侍者(しんじしゃ)という盲目の旅芸人と出会い、生涯を通して同棲生活を送っています。
このとき一休は76歳、森侍者は20代後半でした。
なぜ、一休はこのような行動をとったのでしょうか。
室町時代後半になると、名門寺院の禅僧たちは権力におもねり、修行や仏法をおざなりにしていました。
こうした状況に対し、 一休は奇行を世間にさらすことで、堕落した禅僧を痛烈に批判したともいわれています。
参考 一休さん(一休宗純)とは?生涯・とんちの逸話・実話と改宗の謎