ベトナム戦争のきっかけはアメリカ政府の捏造

ベトナム戦争はアメリカ政府の捏造で始まった

南北ベトナムの戦いにアメリカが介入して泥沼化したベトナム戦争。

アメリカは北ベトナムによる攻撃をきっかけに介入しましたが、実はその事件は、政府による「捏造」だったのです。

1964年、米国海軍の駆逐艦が攻撃を受けアメリカ軍の駆逐艦マドックスから撮影された3隻の魚雷艇ると、アメリカは北ベトナム軍によるものだと断定しました。

その2日後、同じく米軍駆逐艦が攻撃を受けると、アメリカ政府は報復として北べトナム魚雷艇基地4ヵ所を爆撃しました。

このトンキン湾事件によって、ベトナム戦争は本格的な幕開けとなりましたが、 1971年、驚きの事実が明らかになります。

大手新聞社「ニューヨーク・タイムズ」は国の機密文書である「ペンタゴンペーパーズ」のコピーを入手し、トンキン湾事件は米国政府による捏造だったと報じたのです。

1回目の攻撃こそ、北ベトナムが米国駆逐艦を南ベトナムの軍艦と誤って実施したものでしたが、2回目の攻撃はアメリカ側の誤認でした。

しかも、「北ベトナムからの攻撃である」との証拠とされた傍受記録が、翻訳ミスであることが判明します。

問題なのは、アメリカ政府がこれらの事実を把握していたにもかかわらず隠蔽していたことです。

この戦争によって約600万人の命が犠牲になりましたが、そのうちアメリカ軍の死者は、行方不明者も合わせて約4万人にものぼります。

政治的な決断によって政府は数万人規模の自国民を犠牲にしたのです。

参考 Gulf of Tonkin incident | Definition, Date, Summary, Significance, & Facts

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