カモられていることに気づかないから、カモられる!

なんと、購読を決めた学生のうち、84%が【③電子書籍と紙媒体の両方】のプランを選んだのです。

鋭い方は気づいたと思いますが、②と③の値段はともに同じ¥12,500です。

なので、②を選ぶ人はもちろんいません。

では、なぜ②のプランは存在したと思いますか?

実は、これが今回の本題です。

もし、プランが①と②の2つしかなったとしたら、どうなると思いますか?

①電子書籍のみ、¥5,900
②紙媒体と電子書籍の両方、¥12,500

こうした場合、なんと②(先程の③)を選ぶ学生は32%になってしまいました。

84%が32%になるのですから、凄まじい違いです。

一見、無意味にも思える②の選択肢には、実は大きな役目があったのです。

それ自体は選ばれなくとも、そこにあるだけで、選ぶ人が①ではなく③を選ぶように誘導しているのです。

これを行動経済学ではおとり効果と呼びます。

この効果は、私たちの身近な場面でも利用されています。

焼肉屋さんにいるときを思い出してください。

  • カルビ ¥600
  • 上カルビ ¥900

とメニューにある場合よりも、

  • カルビ ¥600
  • 上カルビ ¥900
  • 特上カルビ ¥1,200

とあった方が、「上カルビ」を選ぶ人は増えるものなのです。

参照
The decoy effect: how you are influenced to choose without really knowing it - THE CONVERSATION

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