神武天皇陵には誰が埋められているか不明

神武天皇陵には誰が埋葬されているのか不明

奈良県橿原(かしはら)市には、初代神武天皇の御陵があるとされています。

しかし、この古墳は神武天皇のものではなく、それどころか古墳ですらないという記録が残っています。

『古事記』や『日本書紀』には、神武天皇陵は畝傍山(うねびやま)の近辺にあると記されています。

中世に入って所在地はわからなくなりましたが、江戸時代になると何度調査が行われ、1863年に畝傍山に近い「ミサンザイ」に決定して修復されました。

これが現在の神武陵です。

それ以前のミサンザイは、田んぼの中にある小さな塚に過ぎませんでした。

当時の様子を描いた絵図も残されており、「もともとは糞田と呼ばれていた」とする土地の古老の話も残っています。

そもそも、神武天皇の存在自体が疑問視されています。

日向国(現宮崎県)から大和国(現奈良県)に入り、橿原の地で即位したとされますが、即位の年は今から約2650年前になります。

そんな時代に日本に王朝が存在したとは考えがたく、根拠となる遺跡や土器は発掘されていません。

普通に考えれば神武天皇の古墳のはずはないのですが、管理する宮内庁が発掘調査を許可していないため、真相は闇の中です。

参考 履中天皇陵古墳(ミサンザイ古墳・石津ヶ丘古墳・百舌鳥陵山 ... - 堺市

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