人は『難しい真実』より『簡単なウソ』を信じる!なぜ?

どちらの文章も、半数以上の人が賛成をします。

どちらもなんとなく正しいことを言っているように聞こえますね。

外見か中身か、という対立において両者の主張は真逆です。

しかし、それなりの理由をつけて話せば、どちらも賛成したくなります。

世の中、こういった相反する常識は当たり前に信じられています。

  • 学生時代はしっかり遊ぶべき
  • 学生時代は勉強に専念すべき
  • 明日やろうは馬鹿野郎。今日やりなさい。
  • 明日できることは明日やれ。今日しか出来ないことがある。

反対のことを言っていても、どちらも最もらしく感じませんか?

挙げればキリがありません。

では、なぜ、こういった矛盾がいつまでもなくならないのでしょうか。

よほど極端なことでない限り、人は簡単な説得を受けるだけで、流される生き物だからです。

どんな人にもそれなりの人生経験があります。

一見、賛成とも反対とも思えないことでも、説得を受けると、自分の記憶に当てはまる事柄を思い出し、『そう言われれば確かにそうだ』と共感してしまうのです。

こういった、簡単に想起できることほど簡単に信じてしまう心理的傾向を、行動経済学では利用可能性ヒューリスティックと呼びます。

参照
Availability Heuristic Affecting Your Decision Making

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