十進法が広く採用されているのは手の指が10本だから←本当に?

「十進法」が広く知れ渡っているのは人体の構造が理由

私たちは普段、数を数えるとき、「9」の次で桁を繰り上げます。

これかは世界各地で用いられている十進法というものです。

文化の系統が異なる遠く離れた国々で、十進法が共通して用いられているのはなぜなのでしょうか。

十進法の生まれた時代や場所ははっきりせず、どこか特定の民族から世界中に広まったわけではありません。

同じような数え方を考えついた人々が世界各地にいたのではないかとする説があります。

文化が違うのに同じことを思いつくというのは奇妙な気もしますが、人間の体の構造を考えてみれば、それほど不思議でもありません。

私たちは、指を順番に折り曲げたり、逆に折り曲げた指を順に立てて数を数えることがよくあります。

それと同じように、かつての人々も指を使って数を数えるようになったと考えられます。

片手の指は5本、両手では10本だから、自然に5または100を一区切りとして数を数えるようになります。

5では区切りが小さすぎるから、五進法ではなく十進法が生まれたのでしょう。

また、手だけでなく足の指も計算に使っていたのではないかとも言われています。

その根拠の一つとして、英語の 「20」 に「two (2)」 と 「ten (10)」 を組み合わせた「twenty」 という語の他、「20」を意味する「score」という語の存在があげられます。

それでも二十進法が浸透しなかったのは、やはり足は不便だったからでしょうか……

参考 What is the decimal numbering system?

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