35,263←みたいに3桁ごとにカンマで区切るのはなぜ?

大きな数字を3桁ごとにカンマで区切るのは明治以後の話

取引先の接待でかるく一杯やって、支払いはこちら持ちだから領収書を受け取る。

そういうとき、例えば「¥35,263」などと書き込まれていたら、その金額はともかく、 表記法にはなんの疑問も抱かずに受け取るでしょう。

これを声に出して読んでみると「三万五千二百六十三円」ということになります。

日本での数字の数え方は、「十・百・千」までの数を共通にして、あとは4桁ごとに「万、億、兆、京…」 というように単位が変わっていきます。

これは江戸時代の和算学者の吉田光由(1598~1672)が著した数学書、塵劫記(1627年)による命名で、今も使われ続けている単位変化です。

それなら、日本の変化に合わせた4桁区切りに「,(カンマ)」を入れたほうが読みやすく、瞬時の単位把握もしやすいはずです。

それが現行の3桁区切りになったのは、明治時代、漢数字に代わってアラビア数字が用いられるようになったからです。

特に金銭出納簿などでは、「一、二、三……」 とするより、「1、2、3……」と横書きにしたほうが早くてわかりやすかったそうです。

そのとき、数字と一緒に単位どりのカンマまで無条件に取り入れてしまった結果、日本でも3桁区切りになったのです。

参考 江戸時代のベストセラー『塵劫記(じんこうき)』の著者・吉田光由について

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