βカロテンの過剰摂取は危険!サプリメントに注意

緑黄色野菜に含まれるβカロテンの過剰摂取は危険

カボチャやニンジンなど緑黄色野菜に多く含まれるカロテン。

ビタミンAに転換されるため、皮膚や粘膜の健康維持やさまざまな細胞の増殖などに寄与するとされます。

また、強い抗酸化作用があり、老化や動脈硬化を防ぎ、ガンの予防にも効果が期待できるともいわれます。

しかしその一方で、βカロテンを過剰に摂取すると、ガンを促進してしまうという研究結果もあるのです。

1994年にフィンランドで行われた研究によると、男性喫煙者を対象にβカロテン20mgとビタミンE50mgを毎日投与したところ、その後5年から8年の間に肺ガン罹患率が18%上昇しました。

また、カロテン30mgとビタミンA7.5mgを毎日投与された喫煙者らを対象に平均4年間の追跡調査の結果、肺ガン罹患率が28%上昇したとアメリカ国立ガン研究所は1996年に発表しています。

その他にも、ガンの発生を促しはしないが予防効果はないとする研究結果も多くあります。

とはいえ、日常生活で摂取する量であれば、人体に悪影響が及ぶことはほとんどないといえまふ。

一般的な食事を通して摂取するカロテンの量は、1日2~3mg程度ですが、一連の臨床試験ではその10倍以上を摂取しているからです。

もちろん、通常レベルの摂取量では問題はないものの、健康意識に高じてサプリメントで過剰に摂取すると、悪影響を及ぼす可能性はあります。

極端な食生活をしないよう、注意するに越したことはありません。

参考 ビタミンA / βカロテン

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